みなさん!楽しい釣りしてますか!?
沖縄のあたりから、釣れない釣りが好きになりつつある・・・ぼくです!
今回も、熊本は牛深大島に渡り、『 SEBING 』に挑戦してまいりました。
・・・SEBINGとは何ぞや??
と思った人もいるかも知れませんので、少し紹介しておきます。
スジあらの名称で親しまれております、沖縄・西南諸島・熊本・長崎まで生息している根魚で、甑島ではこの魚の事を地方名で『 アカセビ 』 とか 『 アカセイブ 』 と言う呼び名をしております。
このアカセビをプラッキングを用いて釣るというスタイルがSEBINGという、甑島生まれの新しいメソッドなのであります。
最近は『 ニワカ 』 が熊本にも出没しているので、知っている人は知っているかもしれません。
では、甑生まれのこのSEBINGは、なぜ甑島で生まれたのか?という事を少しお話します。
そもそもスジあらという魚は、南方系の魚のため、沖縄や奄美大島近辺の方がたくさん生息しています。ですので、南方のほうがそう言った釣りを確立し易いイメージを持つと思います。
が、沖縄や奄美大島近辺には、スジあらよりも大食漢のGTやバラハタ、アオチビキなどが多く生息しているため、このSEBING自体成立させる事が大変困難だと考えられます。
例えて言うなら、バスのいる池でブルーギルを専門で狙うという感じかな・・・?
そもそも成立しないし、またそれを専門で狙うという事を考える事もしない可能性が非常に高い。
GTは黒潮に乗り、大隅半島の肝付周辺まで生息域を伸ばしているので、実はGTは釣れないがスジあらは釣れると言うポイント自体、薩摩半島近辺・甑島・野母崎周辺・熊本西海岸周辺に限らてていて、この釣り自体大変閉塞的なフィッシングスタイルとい言うことになります。
そしてこのSEBINGの生みの親であるH君も、GTは釣れないがスジあらなら甑島にいると言う、一見デメリットとも思えるこの状況を逆手にとり、新たなメソッドの開拓に成功したんですね。
釣り方は、ヒラスズキ釣りとほぼ同じ。
違う点として、時期、波高、タックルがそうで、九州では冬場の時化時期に狙うヒラスズキに対し、スジアラを狙う時期は5月から10月まで、時化は対して必要ではなく・・・と言ってもベタ凪よりは少しウネリは欲しいかもなんで、波高1.5m~2.0m位がベストなんじゃないでししょうかね。
タックルはショアジキのタックルで、糸は(自分の場合は)PE3号のリーダー50ポンド位。ルアーは主にトップを使用し、心が折れそうになった時はミノーに変更する。
※因みに開発者さんはもっと太い仕掛けでやってるし、トップしか使いません。
釣れるポイントに熊本も入れてましたけど、実際釣れたのはシーズンはずれにヒラ釣り行った時に偶然タマタマ、一回釣れただけの超まぐれ当たり。
他の釣り友に話を聞いても、スジあらをショアから釣ったっていう人、熊本にはいてませんでした。
このスタイルが熊本でも通用するのか・・・だったり、実際スジあら自体いるのか・・・だったり。
殆ど実験みたいな釣りなんですけど、たまにはこう言う理由が分からん魚つりも楽しいんじゃないかと言う事で、今回は2泊3日のスケジュールで挑んでみました。
ルアーは青物用若しくはヒラスズキ用の貫通ワイヤー使用がベスト。
針は1.0以上のトレブルフックかシングルを使用し、針の伸びを防止する。
・・・3日間、朝から晩まで投げまくりました。
牛深大島を含む離島4島をカヤックで巡り、全てのポイントで竿を出し、足の両親指、両小指、左中指、薬指の皮がめくれて血が出るまで歩きまくり、ふくのテントの下にトグロ巻いてたヤマカガシに噛まれてまで頑張ったのに、結局今回はスジあらには出会えませんでした。
本当はもう一泊する予定だったけど、足が限界を超えていたんで、今回はタイミングが悪かったと諦め、釣行を終了する事に。
今回使用したパドルはスイングスターのインフィニティー。
フルカーボンパドルは軽くて漕ぎ易いんだけど、岩にガンガン当てるとブレード部分が傷もつき易いし、やっぱしデリケートと言う部分はある。
けどこのインフィニティーは、シャフトはカーボンで軽いのに、ブレードがポリマーで大変頑丈!
こう言ったドッグファイトを想定するような場面では、このパドルはホント有難い。
こう言ったドッグファイトを想定するような場面では、このパドルはホント有難い。
使用したカヤックはトリンプ13.5。
一日カヤックフィッシングであれば12feetクラスでも問題ないけど、テント等の装備を積載するなら、最低でも13feetは欲しいところ。
フィロソファー156の方が圧倒的に積載能力は高いんだけど、島々に上陸するという事を考慮し、今回はハルが頑丈なポリ艇を選択しました。
3回目の落水
魚つりって、釣れる釣りも面白い。
けど、こう言う釣れるかどうか分からない釣りもまた楽しい。
釣れない釣りをやってみたり、初めてのフィールドで竿を出してみるとかすると、自分自身の釣りの世界が少しづつ広がって、釣りに関する引き出しが増えたり、魚がかからなかった時の楽しみ方?とかを感じ取れるようになる気がする。
自分もようやくと魚が思うように釣れ出した時分は、朝から晩まで釣りをして、大きい小さい関係なく山盛りの魚を釣り上げて自慢してみたり、魚が釣れるという事が魚釣りの楽しみやとか、釣りが上手なんやとか錯覚たりしてた。
でも実はそれだけではない。
釣りを楽しむって事は、魚と戯れるという事も入ってるけど、自然の中で遊ぶってこともかなりの割合で入ってて、魚が釣れなくても、全然良いんですよ。全然構わない。
水の中に入った糸と、自分がコレって決めたルアーが泳ぐ様を想像して、一日釣りした後に『わ~やったなぁ~』とか、『わ~楽しかったなぁ~』とかを感じれたら、もうそれは大漁と同じ価値があるんじゃないかと思います!
奥様はそう思わないかもしれませんけどね・・・
・・・まぁ、たまには
・・・釣れる釣りもしたいけどね