最近は育児の影響もありショートステイの遠征が増えておりますが、ショートはショートとしての楽しみを見出すのが自分流!!
数週間という長めのスパンでの遠征の場合は衰えゆく自分の体力とも相談をしつつ、どうしてもキャンピングカーでの遠征に考えが流れてしまいがちですけども、一週間程度の遠征の場合はそんな自分の体力消費なんか全く考えず、出来るだけ朝から晩まで、釣りを楽しみ、環境を楽しみ、友との語らいを楽しみ、そしてなによりはその旅が自分にとって感動できる旅になることを心掛けています。
今回の遠征先は鹿児島県薩摩半島南、坊津・笠沙の両地方に位置する秋目島と言う無人島。
かつては人も住んでいて川もあれば畑もあったりと、食べるものにも事困らない生活をしていたとか。そして最近では(・・・って言うほど最近でもないけど)”007は二度死ぬ”のロケ地にもなってて、ショーン・コネリーさんと浜美枝さんが訪れた地でもあるそうな。
・・・俺にはどうでもエエケドネ
まぁ、007のくだりはホンマどうでもエエけど、川があるっていうのはイザと言う時に役立ちそうな情報やね。
↑沖秋目島の動画見つけました
昔、島の東面にはほんのりピンクの砂浜が続き、本当に綺麗なところだったけど、今では港や堤防の建設に伴い海流が変化し、そのピンクの砂浜は姿を消し、岩ゴロゴロの来島しにくい地形に変化して行ったんだとか・・・
自分に言わせてもらえれば、今でも十分美しい島なんだけど、もっと美しい秋目島を見てきた地元の人からすると、やはりココも環境の変化は大きいようです。
ともあれ、今回はこの島に荷物を満載したカヤック2艇で上陸。
自分的な目的は、さっきも言いましたように感動する遠征にしたい!、で、同行者の達三さんはカンパチが釣りたいそうな・・・まぁ頑張り
島についたら先ずは寝床の準備!と言う事で、ソレらしいところに目を付け日頃風来望の大工仕事で培った匠の技をここで披露してもらいます。
その辺の平たい気切れを拾ったと思えば、斜めのだった砂地が見る見る平になってゆくっ!!
・・・俺もちびっと手伝いましたYO
・・・持ってくるテントがデカイてっ!!
場違いなエアベットを引いても、十分な広さがあります。
・・・俺はその隣の黒いゴムに寝ます
俺のテント泊史上これだけ水平な砂地泊は初めてっていうくらい真っ平らにしてくれ、夜は快適そのもので、横になった途端熟睡が出来る・・・もうこれは俺にとってのスイートルームですな!
そして釣りですが・・・
一発目に掛かったんがこのスジアラさんでした。
80cmあるフィロソファーのウエストをはるかに超える魚体は、なんとなんと推定10キロ
一発目の魚から、フィロソファーの生簀にも入らんし、持ってきた50Lクーラーにも入らんシ・・・で、急遽ベースに戻り、40cmもないまな板と100均で買うてきたカッターに羽が生えたくらいの出刃包丁でこの魚を解体。
アタマ割だけで数十分格闘し、疲れ果ててこの日は納竿。
『魚は釣れる時に釣れ』と言う格言通り、初手から手を抜かず釣り上げてやりましたわ
夜は素晴らしい星空と晴天に感謝しつつ、達ちゃんと今年の反省とか将来の目標とかを話ながら、酒を飲み、海で採れた幸を美味しくいただきました。
・・・肉も食ったけどね
・・・こんなところギョサンで行く奴おるっ!?
翌日も朝から、ショア、オフショア関係なく釣りまくりましたけど、結局遠征中は魚の反応がイマイチで、おまけに台風の影響か、北東の風が強く吹き、時には10mを超える強風の時もあったりと、思い返せば初日の釣行が一番マシやったと言う、釣りに関しては残念な展開になりました。
・・・だったとしても、こんな環境のところでキャンプができて、自分的には大満足の遠征でした。
残念ながら俺も達ちゃんもカンパチを釣ることはできませんでしたけど、この地で本当に充実した体験を積むことが出来たと確信しております。
本当に素晴らしいキャンプ生活やったけど、反省するところが無い訳ではなく、一番は持っていくものをもっとシェイプ出来たんじゃないかって事。
水にしたって、今回計30L程度の水を持っていったけど、この他に氷も持っていってたし、結局食べずに持って帰るものとか、最終日に無理して食べきったものとかも多く、献立をきっちり決めるだったり、氷から溶けた水を利用すると言う事で、持ち物の重量は大きく変わっていく。
フィロソファーにはバウ側にも大きなスペースがあるんで、長持ちが乗ったり、大型クーラーを載せたりって言う融通が利くけど、13f程度のカヤックでは、搭載する荷物が多すぎて、乗ってい行くのに相当なバランス感覚が必要になるみたい。・・・それで、達ちゃんも苦労してたわ。
次回も、離島キャンプに行く機会があれば、もう少し考えてシンプルでゴージャスな旅になるよう心がけようと思いました。