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Channel: カヤックひっくり返ってんで~!!
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本物の・・・

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本物の寿司食わしてやるよっ!!

これは本物の醤油だっ!!

・・・とか言う奴、俺は好かん。

そもそも寿司は寿司、醤油は醤油で、本物とか偽物とかはない(消しゴムとかそんなんは抜きね・・・)。

けど、その「本物」と言いたい意味は俺もわかる。

材料にこだわって、作り方にこだわって、無駄なものは一切使わない、または排除する。
そうして吟味に吟味を重ねて作り上げられたものは、かかった金がどうとか、かかった時間がどうとか、そう言ったコストや利益をまるで考えない、ただただ純粋に出来上がった一品の事なんだろうね。

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今回は、長崎県時津にある「J-BOYproject」さんへおじゃましました。

なんでも、話によると、ここでは『究極のフィッシングカヤック』が制作されているとのこと。
カヤック乗りとしては、そんな話を聞いたら乗らずにはいられないっ!!と、早速コチラのオーナーである濱本さんに無理言いまして、乗らせて頂くことに。
急に言っても絶対無理なんで、必ずアポを取ってくださいねっ!!


今回は流石に一人で行くんは勇気が出なかったんで、福岡と長崎の友達、計5人での試乗会となりました。
長崎の彼は、既にJ-BOYさんの事はご存知で、彼曰く長崎のカヤックアングラーでここのカヤック知らんやつおらんそうです。

ただオーナーの濱本さん自身、HPもupしてない、ブログも書いてない、殆ど匿名でYouTubeに時折アップしているだけなのに、既に全国から注文が入っているという・・・やっぱしその片の嗅覚が聴く人っているんですね~。

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JB kayak スペック

全長 485cm (16feet)
全幅 70cm 汽水ライン67cm前後
重量 25キロ
カーゴスペース 97×38×18cm ダイワ5000Xがジャスト
価格 ※27万円(税別)   ※お試し期間特別金額  来年3月締切予定
送料 要相談

FRPkayakで27万円という安さには当然驚きなんだけど、16フィートで、25キロしかないと言う軽さに驚きです。

そしてこのカヤックは、製法がまた特殊で、従来のFRPカヤックの製法はそのほとんどがハンドレイアップ製法と言う、一言で言えば『手作り』が基本。

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こう言った、ガラスマットとか、カラスクロスとかを敷き詰めたメス型に、FRP樹脂を塗りこむ方法。

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ガラスマットは一度に何枚も重ねてはいけないんで、一枚一枚硬化(乾くのを)まって、作っていくんで時間もかかるし、左右での重量差や、船の重量に誤差が出てきます。

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そこで、JBkayakの場合は、上にあるLRTM製法と言う新技術を導入しております。
LRTMは、ハンドレイアップとは違い、オス型、メス型の2つの型を使用して、クロスを敷き詰めた型の中にFRP樹脂を流し込み固めると言う方法。
この時、製品の中に空気が入らないよう、序盤は多めの樹脂を流し込み、不要な樹脂を空気とともに吸引し製品化すると言う方法。
コレだと、製品一つ一つの左右の重量差や、各製品の重量差が生まれにくく、全ての製品が安定していると言うメリットがある。
デメリットとしては、樹脂を通常の2倍以上使用するためコストが掛かると言うこと。
大量生産の場合では、樹脂の使い回しが可能なんだけど、受注生産で、しかも大量に販売できない商品だけに、ここは苦労のかかるところです。

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モデルOTTUさん
・・・そして試乗

まず驚いたのは、このカヤックの回転性能の高さ、僅かなリーンでクルクル回ります。
そして、回転性能とは相反する直進安定性と、走破性能の高さ。
用意して頂いた2艇の試乗艇には、各々にラダーが付いていましたけど、これだけまっすぐ進み、回転性も高いカヤックなんで、使ってる人いませんでした。

シート位置と、腰のポジションも、ちょうど尾てい骨が隠れるかどうかと言う位置なんで、腰もよく周り、パドリングのし易さと言ったら・・・シーカヤックと同レベルかちょっと上。
水押し抵抗もほとんど感じられず、これもまた同クラスのシーカヤックと競争しても遜色ない戦闘力を維持。

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ほとんど唯一と言うと、この出っ張り・・・

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パドル置きとして使用するこの出っ張りが、パドリングの最中にややあたる。
けどまぁこれも、ハッキリ言うて贅沢な悩みで、腰の位置が絶妙なだけに上半身の可動域が増え、その反動で本島なら当たらないようなポイントまでパドルを持って行けてしまっていると言う事です。



試乗結果

トップスピードは約11.5キロ(6.2㌩)で、巡航スピードは約8.5キロ(4.6㌩)と、ほぼほぼシーカヤックのスペックに等しい結果に加え、立乗りして漕げるクラスの安定感も兼ね備えていました。

バウからコックピットにかけてのアーチが、非常に高めに作られているので、正面からの波は恐らく完全にシャットアウトしてくれます。

後部ラゲッジスペースに浮力を持たせる理由からシート後半のハル部分がややオーバー気味なフラットハルに作られているため、ウェザーコッキングは多少強めカモしれませんけど、これも十分対応可能の範囲内で収まっておりました。
しかも、このややオーバー気味なフラットハルのお陰で、クーラーが満載した時にもスターンリーを軽減する重要な浮力体になるので、トータルで考えると、これはこれで正解だと思います。

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実際、どう言ったコンセプトでこのカヤックを制作したのかという事を、本人の濱本さんにはお聞きしていないんですけど、今回乗らせてもらった感想としては、” 釣りができるシーカヤック ” 魚つりも好きだし、カヤックも好きと言う乗り手にはまさにぴったりの一品だと感じました。

バウのハッチにテントとシュラフ、ラゲッジに調味料とビールを乗せて遠くのポイントまで漕ぎ進み、釣れた魚をツマミにビールをググっっと!!!!
なんて夢みたいに贅沢な事が、このカヤックだと簡単にできちゃいます。

まさに、本物のカヤックっ!!ここに極まれり!と言ったところでしょうか!?




















あ、本物って言っちゃったよ・・・



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